無駄な計算を無くす: Sample 3: 因数分解の利用(FORTRAN)

高速化プログラミング   
トップ  >  演算数と高速化  >  無駄な計算を無くす  >  Sample 3: 因数分解の利用(FORTRAN)

無駄な計算を無くす: Sample 3: 因数分解の利用(FORTRAN)

言語の変更:   C版

■ 概要

このサンプルでは式(1)にしたがって配列a, b, cから配列xを計算します。式(1)では掛け算が4回、足し算が3回あります。このサンプルもきれいに因数分解できませんし、部分的な共通因子が二つあります。うまく括弧で共通因子をまとめられれば、掛け算は2回に減らせます。

u=xy+yz+zx           ... 式(1)

下の「回答例」ボタンをクリックすれば、式(2)に回答例が表示されます。興味がある方はクリックする前にぜひ考えてみてください。

          ... 式(2)

Code 1は式(1)によってコーディングしたものです。Code 2は式(2)によってコーディングしたものです。配列xとyのサイズnは10,000とします。計算時間が非常に短いので、より正確な計算時間を得るためにこの計算は50,000回まわします。

■ ソースコード

  ◆ Code 1   ◆ Code 2

■ 計算時間の測定結果

Code 1Code 2の計算時間の測定結果を表1に示します。ここではそれぞれのコードを5回実行して、平均とCode 1Code 2との計算時間の比率も表示します。

表1 計算時間の測定結果(単位: sec)
1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 平均 倍率
Code 1 3.31 3.24 3.26 3.23 3.26 3.26 1.89
Code 2 1.73 1.72 1.72 1.72 1.76 1.73 -

■ 考察

Code 1Code 2に比べて1.89倍遅いという結果が得ました。



はじめに

演算数を減らす

メモリジャンプを減らす

高性能のアルゴリズム

その他



5 0 1 5 6 0