無駄な計算を無くす: Sample 1: 無駄な演算(FORTRAN)
言語の変更:
C版
■ 概要
式(1)は数学の教科書ならよくこのように書かれますが、プログラムコードに書くときは注意が必要。素直に式(1)のままコーディングすれば、正しい結果は得られますが、演算が2つあり、計算が冗長です。手で計算すれば、演算が1つにすることができます。プログラマーで計算できるものはプログラマーで計算するというのが基本。
... 式(1)
下の「回答例」ボタンをクリックすれば、式(2)に回答例が表示されます。興味がある方はクリックする前にぜひ考えてみてください。
... 式(2)
Code 1は式(1)によってコーディングしたものです。Code 2は式(2)によってコーディングしたものです。配列xとyのサイズnは10,000とします。計算時間が非常に短いので、より正確な計算時間を得るためにこの計算は50,000回まわします。
■ ソースコード
◆ Code 1 | ◆ Code 2 |
■ 計算時間の測定結果
Code 1とCode 2の計算時間の測定結果を表1に示します。ここではそれぞれのコードを5回実行して、平均とCode 1とCode 2との計算時間の比率も表示します。
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 | 倍率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Code 1 | 3.23 | 3.23 | 3.23 | 3.24 | 3.23 | 3.23 | 1.86 |
Code 2 | 1.72 | 1.72 | 1.73 | 1.79 | 1.75 | 1.74 | - |
■ 考察
Code 1はCode 2に1.86倍遅いという結果が得ました。