括弧でくくる: Sample 3: 応用2(C)
言語の変更:
FORTRAN版
■ 概要
このサンプルでは式(1)にしたがって配列a, b, cから配列xを計算します。式(1)では掛け算が4回、足し算が3回あります。このサンプルもきれいに因数分解できませんし、部分的な共通因子が二つあります。うまく括弧で共通因子をまとめられれば、掛け算は2回に減らせます。
... 式(1)
下の「回答例」ボタンをクリックすれば、式(2)に回答例が表示されます。興味がある方はクリックする前にぜひ考えてみてください。
... 式(2)
Code 1は式(1)によってコーディングしたものです。Code 2は式(2)によってコーディングしたものです。配列xとyのサイズnは10,000とします。計算時間が非常に短いので、より正確な計算時間を得るためにこの計算は100,000回まわします。
■ ソースコード
◆ Code 1 | ◆ Code 2 |
■ 計算時間の測定結果
Code 1とCode 2の計算時間の測定結果を表1に示します。ここではそれぞれのコードを5回実行して、平均とCode 1とCode 2との計算時間の比率も表示します。
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 | 倍率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Code 1 | 7.80 | 7.63 | 7.53 | 7.55 | 7.55 | 7.61 | 1.37 |
Code 2 | 5.57 | 5.54 | 5.54 | 5.52 | 5.54 | 5.54 | - |
■ 考察
Code 1はCode 2に比べて掛け算が2回多いため、計算時間も1.37倍遅いという結果が得ました。